南伝の後世の註釈書(『天宮事』の註釈。『天宮事』は天界の宮殿の由来を語る経典)は、アッサカ国(古代インド南方の国)の王の正妃がポータリ(Potali)の町で王子スジャータ(Sujāta)を生み、それは仏陀の成道第三十年であったと記す。
註釈書によれば、彼は前世でカッサパ仏(過去世の仏)の教えのもとで出家して戒を守り、死後に三十三天に生まれた。
十六歳のとき、王の第二夫人が王に王位を求めたため、父王によって森に追いやられた。
異なる記載
この出来事はこの後世の註釈書にのみ見え、他の経典に対応する記載はない。
記載の相違をさらに見る(2)
これは仏陀自身の出来事ではなく、仏陀が当時どこにいたかも記されていない。
ここでは「成道第三十年」という年の参考としてのみ扱う。
王子は後にマハーカッチャーナからの教えを受け、死後に天界に生まれた。
註釈書は、これが仏陀のとの分配の後のことであると明記しており、仏陀在世中の出来事には属さない。
時期
成道第 30 年、仏陀六十四歳、前か安居中かは不確定。
年は後世の註釈書によるもので、年のみ判明。
関連項目
- 年
- 地名
- 人物
- 説かれた経
研究者向け資料:信頼度・年の根拠・全出典
- 信頼度の判定方法
早期各部派の経律には記載がなく、註釈書または後出の仏伝にのみ見える。
後世の補述に属する。
- 年の根拠と時間の精度
註釈書による(経典には記されず、後世の註釈書が時期を記した)。
時間の精度:年のみ判明。
出典
- 巴利註解書巴利註釋 Vv-a,§980,VRI 0.218、PTS 0.260
- 巴利註解書巴利註釋 Vv-a,§980