漢訳は「四年、象頭山上為竜鬼神説法」と述べる。 大正蔵
第四年に象頭山の上で竜と鬼神に説法した、という意味で、象頭山とはガヤーシーサ(ガヤーの町の近くの山)である。
のパーリと漢訳『四分律』が記すガヤーシーサの頂上での説法は、千人のを相手としたもので、ここでは成道第 2 年に置く。
『十二遊経』が記す説法の相手と年は、いずれもこれと異なる。
異なる記載
象頭山での説法の相手:南伝パーリ律典と漢訳『四分律』は千人の出家男性とし、説かれたのは『燃焼経』である。
漢訳『十二遊経』は竜と鬼神とし、経名を記していない。
記載の相違をさらに見る(1)
漢訳『十二遊経』は、成道の年の四月八日から七月十五日まで樹下にいた期間を「第一年」と数え、年の数え方がここでの算法と異なるため、経中の年次を「成道第何年」に直接換算することはできない。
時期
本項は漢訳『十二遊経』第四年の記載を対照のために掲げただけのもので、成道第 4 年(仏陀三十八歳)に置くが、この出来事がこの年に起きたことを意味しない。
年次は経典の明記だが、経中の「年」はここでの算法と異なる。
関連項目
- 年
- 地名
- 人物
- 説かれた経
研究者向け資料:信頼度・年の根拠・全出典
- 信頼度の判定方法
早期各部派の経律には記載がなく、註釈書または後出の仏伝にのみ見える。
後世の補述に属する。
- 年の根拠と時間の精度
経典の明記(経典自身が時期を記している)。
時間の精度:年のみ判明。