仏陀は乞食の後、ヴェーサーリーを離れる。
城を出るとき、仏陀は象王のように全身を回らせてヴェーサーリーを望み、これが如来(仏陀の尊称)がヴェーサーリーを見る最後である、と語る。 パーリ三蔵
異なる記載
漢訳『遊行経』にはこの段がなく、香塔から直接アンバ村へ向かう。 大正蔵
記載の相違をさらに見る(2)
漢訳『般泥洹経』と法顕訳『大般涅槃経』は、仏陀が城を望んで微笑んだと書き、後者はさらに天が涙の雨を降らせたとする。
南伝の後世の註釈書は、仏陀がこのように振り返ったのは、三年のうちに滅びるヴェーサーリーの諸王がここに「象の振り返りの塔」を建てて福を得られるようにするためだとする。
時期
成道第 45 年、仏陀七十九歳から八十歳、後、ヴェーサーリーを離れる当日。
前後の出来事から推定し、年のみ判明。
関連項目
- 年
- 地名
- 人物
- 説かれた経
研究者向け資料:信頼度・年の根拠・全出典
- 信頼度の判定方法
南伝パーリ経典、サンスクリット本『大般涅槃経』、漢訳『仏般泥洹経』『般泥洹経』、漢訳三巻本『大般涅槃経』の四部派に記載があり、多部派共伝に属する。
- 年の根拠と時間の精度
前後の出来事からの推定(経典にも註釈書にも時期の記載はなく、この出来事と前後の出来事の順序から年を割り出した)。
時間の精度:この日まで確定。
出典
- 巴利註解書巴利註釋 Sv,§186
- 藏譯(德格版)德格版 D6 da 251b4–252a2
- 梵文原典梵文《大般涅槃經》(Waldschmidt)§20.1–20.10
- 大正藏大正藏 T01 no.1 p.17b
- 藏譯(德格版)德格版 D6 da 251b4–251b7
- 藏譯(德格版)德格版 D6 da 252a1–252a2
- パーリ三蔵巴利 DN 16:4.1.1–4.1.4
- 大正藏大正藏 T01 no.5 p.165c
- 大正藏大正藏 T01 no.6 p.181c
- 大正藏大正藏 T01 no.7 p.193b
- 大正藏大正藏 T24 no.1451 p.388c
- 大正藏大正藏 T02 no.125 p.748c
- 大正藏大正藏 T04 no.192 p.45c