途中、仏陀は喉が渇き、アーナンダに水を汲むよう頼む。
アーナンダは、たった今五百台の車が川を渡ったので水が濁っていると言うが、仏陀はなお水を求める。 パーリ三蔵
南伝パーリ経典は、アーナンダが汲みに行くと水はすでに澄んでいたとし、一部の記載は仏陀が濁った水で顔と足を洗ったとする。
異なる記載
南伝パーリ経典と法顕訳『大般涅槃経』は水がすでに澄んでいたとする。
漢訳『仏般泥洹経』『般泥洹経』『根本説一切有部律』、蔵訳律典とサンスクリット本『大般涅槃経』は濁った水で顔と足を洗ったとする。
記載の相違をさらに見る(1)
漢訳『遊行経』は、雪山の鬼神が鉢に八功徳水(八つの優れた性質をもつ清浄な水)を盛って奉ったとし、水汲みをプックサの来訪の後に置く。
サンスクリット本『大般涅槃経』は南伝パーリ経典と同じく水汲みをプックサの来訪の前に置き、鬼神が水を奉ることもない。
時期
成道第 45 年、仏陀七十九歳から八十歳、後、チュンダの供養の当日。
当日は経典の明記により、南伝の後世の註釈書によればヴェーサーカ月の満月で、この日まで確定できる。
関連項目
- 年
- 地名
- 人物
- 説かれた経
研究者向け資料:信頼度・年の根拠・全出典
- 信頼度の判定方法
南伝パーリ経典、漢訳『長阿含経』、サンスクリット本『大般涅槃経』、漢訳『仏般泥洹経』『般泥洹経』、漢訳三巻本『大般涅槃経』の五部派に記載があり、多部派共伝に属する。
- 年の根拠と時間の精度
経典の明記(経典自身が時期を記している)。
時間の精度:この日まで確定。
出典
- 藏譯(德格版)德格版 D6 da 258b1–258b5
- 梵文原典梵文《大般涅槃經》(Waldschmidt)§27.10–27.16
- 大正藏大正藏 T01 no.1 p.19c
- 大正藏大正藏 T01 no.7 p.197c
- 梵文原典梵文《大般涅槃經》§27.15–27.16
- パーリ三蔵巴利 DN 16:4.21.1–4.25.6
- 大正藏大正藏 T01 no.1 p.19c–20a
- 大正藏大正藏 T01 no.5 p.168a
- 大正藏大正藏 T01 no.6 p.183c
- 大正藏大正藏 T01 no.7 p.197b
- 大正藏大正藏 T24 no.1451 p.391a
- 巴利註解書巴利註釋 Ap-a,§82