モッガッラーナは乞食の困難を見て、神通で大地をひっくり返し、地下の美味を取り出して皆に食べさせるか、全員を北倶盧洲(伝説上の北方の豊かな地)に連れて行って乞食させることを仏陀に提案する。
仏陀はいずれも許さなかった。
主要な各部派の律典がこの出来事を記している。
異なる記載
モッガッラーナの提案:南伝パーリ律典は大地をひっくり返して美味を取ることと北倶盧洲へ行くこと。
漢訳『四分律』『五分律』は北方の欝単越(すなわち北倶盧洲)へ行って自然に生える米を取ること。
漢訳『十誦律』は六種を挙げ、各種の果実、天上の食物、地下の美味を含む。
記載の相違をさらに見る(1)
仏陀が拒んだ理由:南伝パーリ律典は地上の衆生がそのために転倒して害を受けるからとする。
『四分律』『五分律』は将来神通のない出家者が倣えなくなるからとする。
『十誦律』はこれが出家男性たちの過去の悪行の果報の成熟であり、転じることができないからとする。
時期
成道第 12 年、仏陀四十六歳、中。
年は後世の註釈書によるもので、年のみ判明。
関連項目
- 年
- 地名
- 人物
- 説かれた経
研究者向け資料:信頼度・年の根拠・全出典
- 信頼度の判定方法
この出来事は複数の部派の経律に記載があり、多部派共伝に属する。
- 年の根拠と時間の精度
註釈書による(経典には記されず、後世の註釈書が時期を記した)。
時間の精度:年のみ判明。
出典
- 大正藏大正藏 T22 no.1428 p.569a
- 大正藏大正藏 T22 no.1421 p.1b
- 大正藏大正藏 T23 no.1435 p.99a
- 巴利註解書巴利註釋 Vin-a,§16 後段